育休と聞いて皆さんはどのようなものをイメージされますか? 多くの方は『女性の育児休業』をイメージされたのではないでしょうか?もちろん私も去年まではそのイメージでした。しかし今では育休を取得した自分の経験から『パパ・ママ両方が育児休業を取得して協力しながら子育てに奮闘する毎日』をイメージしています。
これからパパ・ママとなる皆さんに、少しだけ先輩になった私のお話を聞いてもらえればと思います。
“出産は大変なんです!“といっても私自身が子供を産んだわけではなく、妻から何度もなんども毎日言われた言葉なのですが。。。。
妻の場合、出産にかかった時間は27時間、もともと体力に自信がない妻が27時間も陣痛に耐えて頑張ってくれました。産後の数日間は身体がボロボロで全く動けません、それでも生まれたばかりの赤ちゃんは3時間ごとに母乳の時間がくるので、痛い身体に鞭打って母乳を与えます。しかも産後2-3日で病院から追い出され”あとは自宅で頑張って!“これが出産です。一般的に出産でボロボロになった身体が元に戻るには3か月かかると言われています。
さて、話は半年前に遡ります。妊娠がわかって私が喜んでいた頃、妻は出産の怖さ・産後の子育ての心配で、かなり悩んでいました。男性にはあまりわからない感覚なので『なんとかなるやろー、一緒にがんばろー』と安易に言うと大変なことになります。一日中説教されます。
そんなある日、妻から“育休を取ってほしい“とお願いされました。私たちの場合、両親に頼れる環境ではない為、妻一人で子育てを頑張らなければならず、その大変さをこんこんと説明されました。今思うと妻が頑張って説明してくれたから、事前に出産や産後の大変さを理解出来て、私が育休を取得する決心がついたのだと思います。
結局、私は3カ月間の育休を取得しました。この時、大きな仕事のプロジェクトマネージャーを任されていましたが、事前に育休取得の相談をしていたため、スムーズに担当交代ができるよう会社が体制を整えてくれました。また育休取得には職場の皆様の理解が大切ですが、すごく協力していただけました。
3カ月間は子育てに奮闘しましたが、私が育休を取得出来たおかげで、妻にも無理をさせずに済みました。なによりも子供の成長を実感できる大切な時期に傍にいられたことは、自分の人生のなかで一番の大切な思い出になりました。
育休を終えて、職場復帰の方もスムーズに行えました。今は元の職場・元の仕事内容でガンバッテいます。
育休の大切さ・素晴らしさを経験した私から皆さんにお伝えしたいこと。それは“育休を取得しやすい環境”が仕事をするうえでとても重要になってきているということです。もちろん育休取得は労働者の権利ですが、会社によって取得しやすい環境、反対に取得しにくい環境はどうしてもあります。わが社は育休取得しやすい環境だと思いますので、是非一度家族のために、そして自分自身のために育休取得を検討されてみてはどうでしょうか。