リスク管理室長 鈴木 倫央
残暑というのに猛暑日が続きますが、終わらない季節はありませんので
今しばらくの対応と思います。
さて、本日9月1日は防災の日です。
最近では、富士山の噴火シュミレーションが話題となっていますが、
防災の日にちなんで、イソップの寓話をご紹介します。
「翡翠(カワセミ)」という寓話です。
カワセミは敵を警戒して、川辺や海辺の断崖に巣をつくる鳥です。
ある時、お産の近いカワセミが岬にやって来て、海に突き出た岩を見つけ、
そこで雛を育てることにしました。
ところが餌を求めて出かけている間に、突風のため海が波立ち、
巣が波にさらわれて雛を死なせてしまいました。
戻ってきたカワセミは事の次第を悟ると言いました。
「ああ情けない!陸は安心できないので海に逃げて来たが、
一層信用できない場所だったとは!なんてことだ!」

皆さんはこのイソップの寓話から何を読み取りましたか。
伝えたかったのは、「危険はあると思っている人にしか見えない!」と
いうことなのです。
危険はあらゆるところに、そして身近に存在します。
基本的に安全な場所など存在しません。
感性を高めて、あらかじめ察知するしかありません。
つまり、危険に対する「感受性(危険予知)」を高めることが
身を守ることなのです。
繰り返しになりますが、本日は防災の日です。
日本は四方が海に囲まれて、しかも海洋プレートの沈み込む位置に
面している災害の多い国です。
今年、7月30日にロシアのカムチャツカ半島沖で発生した地震により、
意図しない津波も経験しました。
この機会に防災についてご家族で話し合ったり、考えてみましょう。
以上、ご安全に!
