昨年の6月末付で東京支店長を拝命し、早いもので8ヶ月が経過しました。
平成26年の春、名古屋支店より東京支店へ異動になり、約2年にわたり中(前)支店長のもとで部門長としての考え方や支店の運営について、業務を通じて色々と教わって参りました。しかし、いざ支店長の任に就くと今まで見えていなかった様々な業務が一度に押し寄せ何度も溺れそうになりましたが、支店員の皆さんに助けられ何とか息をしています。
私は平成4年に大阪セメント(株)に入社して以来25年間SOE(OCE)にお世話になっております。入社当初は技術部商品開発課に配属され、主にオゾン発生器や水処理、排ガス処理設備の設計に携わりました。いずれの商品も今は日の目を見ておりませんが、当時今より数十倍柔らかかったであろう脳ミソに、要らないことを含め様々な分野の知識を増やす事が出来た貴重な期間でした。
平成17年からの9年間は、名古屋支店にお世話になりました。名古屋支店は、売上の外部比率が高い部門です。知らない人をあまり受け入れない風習がある地域と聞いていましたが、諸先輩方が作られたお客様との信頼関係の中で、スムーズに仕事をさせて頂きました。ご存知のように支店は人員が少なく、ほとんどの物件は営業から設計・積算・現場工事・検収まで一連の流れを全て一人で担当しなければなりませんでしたが、完成した仕事に対して、お客様に感謝して頂いた時の喜びは、これまで経験したことのない達成感や充実感がありました。
残念ながら“魅力の無い都市ランキング”で常に上位にある名古屋ですが、良い思い出ばかりで今でもまた住んでみたいと思っています。
各支店の主業務は、SSのセメント出荷設備の保守、補修です。あまり魅力的に映らないかもしれませんが、会社経営を支える大きな柱になっています。
客先ニーズに合わせ、新設設備や改造も手掛けます。また身近な現場で設備の知識を増やし、 客先や業者への対応力、設計力も本人のヤル気次第で磨くことができます。
社内異動が本当に少ない会社ですが、支店への異動も大いに“アリ”ですよ!希望を出してみては如何でしょうか?
最後になりますが、こんな私でも最近少々落ち込むことがあり、そんな時に某ビールメーカのCMに出演していたタレントさんの言葉に力を貰いました。私が若い頃、デコのハゲ具合が似ているとよく言われた方で、“落ち込んだ時の対処方法”について語っておられました。
『自分のことをね、すごい人だと思っているから落ち込むわけ。身の丈になっても光ることいっぱいあるからね』と。
『すごい人間ではないから、そんなに落ち込まなくてもいいか!』深いな~所さん!
記:東京支店長 石倉隆範