今日から師走

早いもので今年も残り一か月になりました
皆さん 日々安全に気を配り年内無災害で新しい年を迎えましょう

さて今回は何の話をしようかと考えて、最近読んだ本の話題にしました
歴史の好きな方や京阪奈にご縁のある方には興味深いかも知れません
題名は「椿井文書(つばいもんじょ と読みます)-日本最大級の偽文書」
作者は馬部隆弘先生…大阪大谷大学准教授

偽文書(ぎもんじょ)ですから一言でいうと嘘の古文書です
現在の京都府木津川市山城町椿井を出自とする椿井政隆が一人で多量の文書を創った
古地図めいたものもあれば花押の押されたものもあり、よくもまあたった一人でこれだけ残したものと感心します

では一体何故・どうしてこんな偽物を創ったのか・・・
地域の正当性を立証するために乞われて物したものがあり、それで生計も立てていたらしい
でもそれよりも小職には、偽文書を作ること自体が楽しくなってしまったのではと感じられます

そして困ったことに文書によってはその権威づけの結果、正当性のあるものとして今に至っている物すらあります
ひょっとすると土地によっては郷土史の定説がひっくり返るかも、と言われている所以です

一方で面白いのは政隆本人には「茶目っ気」・「遊び心」があったようで、明らかに偽物と分かる創り方もしている
まるで後世の人間を試しているように・・・例えば古文書には用いられない明朝体を使うなど・・・
だからこそ馬部先生が偽文書と見抜いた訳です

嘘はいけませんが「記録」を残すことは重要です
記憶ではなく記録で仕事を!の心掛けをお願いします
また「遊び心」は持ち合わせていたいと思っています
機械も「遊び」がないと上手く進みませんし回りません
何事も効率重視の今の世の中には、ちょっと立ち止まり寄り道することも大切です

興味のある方は是非一読してみて下さい
ほんの少しですが伊吹町の勝居神社も登場します

それでは今月もご安全に!


記:東京支店長 池田美津留

池田美津留

東京支店長

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