北から南へ、高い山から平地へと遅めの紅葉が駆け抜けて行き、気が付くと12月、今年も残すところ1ヵ月となりました。この時期のご挨拶となれば、ご多分に漏れず「今年を振り返って」となります。やはり今年も新型コロナウイルスで明けて、その話題で暮れて行く気がします。更なる新株ウイルスも大いに気になる所です。油断せずに、引続き気を引き締めてまいりましょう。
扨、今年2月に『営業は心臓』という月初ご挨拶文を書きましたが、今回も引続きその延長線で営業に関する内容を少々記載致します。タイトルを付けるとすれば【情報収集と処理】です。
「情報」という言葉は、明治時代初期「敵情を報知する」という軍事用語からの造語だそうです。
今や情報のスピード・ツール・ボリュームは劇的に進化し、遠出に地図やガイドブックを携える方、通勤電車内で新聞を広げる方は少なく、スマートフォン1台あれば事足ります。
客先の情報は、色んな角度や切り口から収集できる様になりました。その得た情報が如何に大量で、新鮮とはいえ「裏取」「深堀」「棚割」の処理(整理)が無くてはなりません。
別の言葉で言うと「補強」「究明」「編集」です。客先からの情報を集めるだけでなく、それを何処に、どの様に使い、組合せて形にし、そこに如何に営業意思を込めるかが、情報収集と処理(整理)と言えます。
私自身が、どこ迄これを忠実に出来ているかは甚だ疑問ですが、常に心掛けて顧客情報収集と処理を実行してきたと思っています。その為にも、客先(人)と自分(人)とが直接会って、目を合わして話し合う事で更に深く得られる情報が、殆どだとも感じてきました。
何十年か先には営業もAI時代となり、営業マンという存在も不要になっているように思います。 しかし、暫くは(人)と(人)との関係を重視する、ややもすれば野暮ったい効率の凄く悪いスタイルですが、私の目の黑い内は、この「昭和営業」(私の造語です)が、まだまだ通用すると思っています。
昨年より会社取組課題の一つとして『外部営業の見直しと立直し』を推し進めて居ります。今迄お世話になったお客様から得た情報とその処理で、信頼と信用を更に太く・永く・継続出来る様に環境変化の激しい時代ですが、あえて泥臭く進めて行きたいと思います。これは改めて、私自身に向かって言っている言葉ですが、皆様にもより一層のご理解・ご協力を宜しくお願い致します。
この年末年始、休日出勤や現地工事で出張される方も多くいるように聞いております。ありがとうございます。また、本当にお疲れ様です。現場では気温が低い中での作業となります。安全に今まで以上に気を配って頂き、無災害継続を宜しくお願い致します。
感染面・健康面にも十分に留意して頂き、皆で良い年を迎えましょう。ご安全に!
拙文を最後まで目を通して戴きありがとございました。