まだまだ寒い日が続いております。『寒中お見舞い申し上げます』と書こうとしましたが、2月3日が「立春」、暦の上では春となります。立春以降2月末迄の時候はじまりのご挨拶は『余寒お見舞い申し上げます』となります。
扨、今年の干支は丑(うし)です。この漢字は、中国で生まれたもので本来「からむ」という意味があり、糸と合わせると「紐(ひも)」になります。
「糸」+「丑」 → 「紐」
「結ぶ」という意味が込められたこの文字に、いつも以上に心が動かされるのは私だけでしょうか。人と直接会うことがままならない今の状況ゆえでしょうか。年末年始、毎年慌ただしく廻るお客様へのご挨拶も自粛気味、なんだか気が抜けた感じです。これも致し方なしという事でしょうか。その「紐」で、お客様を繋ぎ合わせ、その「結び」を強く・太く・そして堅く継続するには、全てではないにしろ、それは【営業】の務めと言えます。良い製品・商品を創造し、技術や人材レベルが高いことは勿論ですが、その販売(営業)抜きに事業は存続しないと思っています。
人の部位に例えて
・トップマネージメントが 【頭脳】
・管理、財務が 【血液】
・人材、技術が 【細胞】
・生産、現場が 【筋肉】
・そして、営業が 【心臓】 と言われます。
この心臓の鼓動なくして、企業は永く生命を維持できません。
わが社は、人材が財産・宝です。今、この人材確保・育成を最重要課題で取り組んでおります。
部位の例えのとおり、各部署のプロフェッショナルが効率よく絡み合い、前進してこそ維持・継続がなされます。 私は、現在この【営業】という責任ある部署を任されています。改めて、この心臓(鼓動)を絶やす事無く永年動き続けるように、精一杯務めて参ります。
先月より、部門長が集まり「2021年度予算」の策定を行っています。現状は「厳しい」という言葉になります。営業はお客様に数年前からいくつもの案件を仕掛けて、その内の一つがやっと実るのが通常です。その営業努力が如何に足りていないか、また現状に甘んじていたかを痛感しております。 しかし、なにも遅くはありません。今まで以上に、既存顧客の「紐」の「結び」を更に堅くし、太くし、強くし、新しい顧客・物件・案件に「紐」をかけ続けてまいります。この言葉は私自身に向かって言っておりますが、改めて皆様にも一層のご協力・ご支援を宜しくお願い致します。
2月に入りましたが、一向に陰り・終息を見せない世界中を震撼させている新型コロナウイルス。一年以上続いて気分的にも暗くなりがちです。まだまだ寒い日も続きますが、現場の安全対応、各自の感染対策・体調管理も引き続き宜しくお願いします。その中で、いろいろな課題・宿題もございます。何事もまず、しっかりと受け止め、見定め、見極め、そして、【笑顔】で【明るく】、【元気】出して対処し、乗り切って行きましょう。
記:取締役営業部長 坪井 泰紀