人は、嬉しい・楽しい経験が2~3割、つらい・痛い経験が7~8割有れば、精神のバランスがとれると言われています。つらい・痛い経験の割合が多いのは、つらい・痛い経験が記憶に残り、二度とつらい・痛い経験をしまいと工夫する(知恵がつく)からです。たとえば、この繰り返しにより、人は赤ちゃんから大人に成長します。また、楽しい記憶は細かいことまで覚えていないことが多いものです。
どの職種でも同じかと思いますが、エンジニアリングの業務も似たような所があり、順調に試運転が終わり、客先に引き渡した工事は、スムーズに事柄が進みすぎ、あまり印象に残りません。不謹慎(客先にご迷惑をかけ申し訳ありません)かもしれませんが、設計、製作、据付、試運転時にトラブルがあり、苦労したほうが、記憶に残り、また、予期しないトラブルの対応の為、自身の技術力も上がるものです。
エンジニアリングの仕事は、量産品の設計製造とは異なり、基本となる設備の設計は出来ていますが、個々の機械仕様については、客先の要求により変更することがあり、同じ用途の設備でも細かな機器仕様や配置を替え進めていきます。設計時には、完成度100%を目指しますが、明確に答えが出ないことも多々あり、100%の結果を見込めるほうが少ないかもしれません。この場合は、経験値や過去の実績を参考にし、そのまま採用するか、変更するかの結論を出します。また、新たな設備にトライする時も、検討、経験が非常に大事であり、諸先輩方の実力の見せ所となります。
最後に、エンジニアは、慎重に物事を進めていくことも大事ではありますが、石橋を叩き過ぎて、橋を割らないように注意し、何事にも恐れずトライすることが大事です。慎重かつ大胆な行動が求められ、そのためにも数多くの経験を積む努力が必要です。
困難な内容にぶつかる事も多く、客先打合せ、見積り、設計、現場管理など業務内容が多岐にわたりますが、日本各地に出張に行け、新しい知識の出会や色々な経験(ドキドキ感もあります)や設備が出来上がったときの十分すぎる達成感などがあり、面白い職種です。
興味がある方は一緒にやりませんか。老若男女募集中です!
記:本社 技術部長 初岡正英