春の足音が近づいてくる時期になりました。
春と言えば何を連想するでしょうか?
私は「桜」、「卒業式」、「入学式」を連想します。
気象庁が用いる季節の区切り方によると春は
「3月、4月、5月」となります。
桜の開花の平年日は高知3月22日、大阪3月28日、名古屋3月26日、東京3月26日です。
満開となる平年日は高知3月30日、大阪4月5日、名古屋4月3日、東京4月3日です。
ちなみに我が故郷の札幌は開花が5月3日、満開が5月7日です。
このように地域によって季節感が異なります。
札幌では、これから雪解けを迎えます。
この時期、雪国では待ち遠しかった春が、やって来るという嬉しい思いがこみ上げます。
雪解けが進むと土の匂いがします。
白一色の世界から雪が解けて、あちらこちらで地面が顔を出しはじめます。
コゲ茶色の地面は太陽の熱をたっぷりと吸収して、更に周りの雪を融かします。
そうすると温められた地面から湯気が出てきます。
これが土の匂いの源です。
私が思う春の匂いです。
雪解けの水をたくさん吸い込んだ、もわっとする土の匂いです。
この土の匂いと雪解けが進んでいく様子を眺めて、より一層春の訪れを感じます。
私自身は、雪の無い地域で生活することが長くなりました。
都会では春の匂いを感じる機会はありませんが、記憶には残っています。
高校の卒業式の帰り道、温かい陽射しの中で土の匂いが漂っていたこと覚えています。
コロナ禍の状況でも変わらず季節は巡っていきます。
一日も早く温かな春が訪れてくれることを願います。
そして、この災禍の一日も早い終息を心から願うばかりです。
記:取締役技術部長 永田 肇